エクスチェンジブロー成形

性質の異なる2種類の樹脂材料(例えばソフト材とハード材)を交互に切り替えながら一工程で一体化成形する技術です。
従来「振動を吸収するゴムホース」と「製品を固定する金属パイプ」で設計されていたモビリティ部品を、「ゴムライクな樹脂」と「硬い樹脂」をエクスチェンジブロー成形により一体化する設計が可能になります。

従来の成形品

従来の成形品
  • 金属パイプ x2
  • ゴムホース x3
  • ホースバンド x6

11部品の構成

MES-EXCHANGE

MES-EXCHANGE
  • 樹脂パイプ x1
  • ホースバンド x2

3部品の構成

エクスチェンジブロー成形のメリット

  1. 部品点数削減によるツーリングなどのコスト低減
  2. 部品点数削減による軽量化
  3. 締結箇所の一体化による漏れや外れ箇所のリスク低減(組付け工数削減)

例えば、蛇腹部をソフト材に切り替えることで配管に柔軟性を持たせたり、両端末をソフト材に切り替えることで別部品を挿入(嵌合)する配管の設計が可能です。

エクスチェンジブローはMESブローを基盤に開発されているため、MESブローのメリットを有しながら新たな設計の可能性を拡げる技術です。